2023 年 58 巻 3 号 p. 1056-1062
本研究では、BEV購入者を対象としたWEBアンケート調査を実施し、SP選択実験などからBEV購入要因の抽出を試みている。その結果、BEV購入者と非BEV購入者とでは加速が良い、ガソリン代と比較して電気代安いが関東地方と寒冷地方で、エネルギー消費量少ないが寒冷地方で認識の相違が有意となっており、いずれの項目も非BEV購入者の認識を改めることでBEV購入促進を図ることができる可能性が示唆された。SP選択実験からは、ガソリン代と比較して電気代安い、技術の興味が強いが全サンプルモデルとBEV購入者と非BEV購入者別モデルのBEV購入者、非BEV購入者で有意となり、これらがBEV購入に関わらず共通した認識となっていることが示された。一方、BEV購入者と非BEV購入者別モデルにおいて、急速充電スタンド少ないはBEV購入者に対して正、CO<sub>2</sub>排出量少ないは非BEV購入者に対して正の有意な係数が得られた。