都市計画論文集
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利用者による身体活動量から捉えた郊外住宅地の住区基幹公園の役割
松尾 薫松本 千之輔武田 重昭加我 宏之
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2023 年 58 巻 3 号 p. 812-818

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抄録

生活習慣病の予防に対して、日常生活での身体活動が効果的であり、身近な公園は楽しみながら身体を動かせる安全な場と言われている。そこで、本研究では郊外住宅地内の住区基幹公園の利用実態を身体活動量から捉えることで、人々の健康を支える場としての公園を評価することを目的とした。その結果、同伴者や活動内容によって、身体活動実施者数と身体活動量の傾向は異なることが読み取れた。具体的には子どもや友人といった同伴者と公園に訪れると活動時間が長くなり、サッカーや野球といった強度の高い活動と同程度の合計身体活動量を確保できると考えられる。また公園のグラウンドは強度の高い活動が比較的多く行われているが、充実した遊具広場は、強度は低いものの時間の長い身体活動の場として有効に機能しているといえる。

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