本研究は、介護保険法施行から20年が経過し、民間事業者の自由意思による通所系・訪問系事業所の整備、立地が都市空間でどのように展開されてきたかについて、時系列に沿って明らかにした。通所系事業所は当初は新設で介護機能との複合での整備が多かったが、その後10年間で都市空間に存在する資源を活用した柔軟性の高い整備手法へと変化し、それと共に潜在ニーズの分布に中程度の正の相関で対応した立地が形成されてきた。一方で、訪問系事業所は当初から都市空間に存在する資源を活用した柔軟性の高い整備手法が採られ潜在ニーズの分布に中程度の正の相関で対応する立地が形成されていた。