1995 年 15 巻 p. 283-288
長崎市には、幕末から昭和初期にかけての近代土木構造物が数多く残されている。著者等は、これまで、これらの構造物の土木技術史的価値と長崎市の近代都市形成史の視点から調査を行ってきた。本論文では、これらの構造物の中で12の土木構造物・事業を選び、これらの構造物の説明をすると共に、これらの構造物による、長崎市近代土木技術史野外博物館を提案した。また、これらの構造物の土木技術史的価値と長崎市の近代都市形成史における意義を説明するために、パーソナルコンビュータによる表現を試みた。このソフトウェアの製作過程と表現について述べる。