土木史研究
Online ISSN : 1884-8141
Print ISSN : 0916-7293
ISSN-L : 0916-7293
鉄道技術における列車凍上害への対策の変遷
原口 征人
著者情報
キーワード: 鉄道工学, 凍上, 昭和期
ジャーナル フリー

2002 年 22 巻 p. 197-200

詳細
抄録
鉄道線路の凍上害は北海道や東北など寒冷地の鉄道に特有であり、土の凍上現象が科学的に解明されていないこともあって根本的な解決手段が今だ無い。しかし実務経験上ではさまざまな工法や保線技術での対処が模索されてきた。1937年 (昭12) には札幌鉄道管理局が北海道帝国大学の中谷宇吉郎教授などに凍上機構の科学的解明をめざし、研究の依頼をしている。
本研究では、地域特有の気象害に対する技術解決の1つの事例として、列車凍上害への対処の変遷を追い、科学的な検討と実務への応用について考察する。
著者関連情報
© 社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top