1995 年 12 巻 p. 583-594
近年、高速交通機関の1つとして、コミューター航空サービスが注目を浴びている。地方における高速交通ネットワークの補完として、多くの地域において導入の議論が活発になされ、また実際に導入もなされてきている。その際、最も重要なことは需要量推計である。しかし、コミューター航空は新しい交通サービスであるため、需要量推計が非常に困難で、有効なモデルは存在しない。本研究においては、交通流動量と非常に高い相関を持つ情報流動量に着目し、モデルの構築を試みた。情報として、電話の通話回数のデータを使用することにより、精度の良いコミューター航空需要推計モデルを得ることができた。