1998 年 15 巻 p. 165-174
本論文では、AHP (Analytic Hierarchy Process) における評価要素の新たな重みづけ手法「視点間ストレス法」を提案する。この手法は評価視点によって異なる評価値同士を、視点間のストレスが最も小さくなるよう合成する。
従来の固有ベクトル法では一対比較行列における循環関係や対称成分の拮抗に有効に対処できないが、視点間ストレス法ではこの問題に対処できる。
また視点間ストレス値は、視点間ストレス法における整合度指標として有効である。