1998 年 15 巻 p. 583-591
本研究は、北海道における市町村間の自動車交通流動の特性を時間距離の面から分析を行ったものである。これらの分析を行うため、本研究では交通流動としての自動車OD交通および交通抵抗としての時間距離を同時に考えることができる累積頻度分布曲線の作成を試みた。そして、作成された累積頻度分布曲線を基礎に各市町村の平均時間距離をある時間距離に対する累積比率から推定するための重回帰分析を行った。さらに、累積比率の値を通して交通流動の相違からみた北海道の市町村区分についても考察を行った。