2008 年 25 巻 p. 741-746
本研究では、乗換駅における乗換の利便性、快適性、確実性等といった乗換環境の改善による効果を客観的かっ定量的に把握することを目指し、新幹線と在来優等列車等の幹線鉄道旅客をターゲットとして、乗換環境を規定する様々な要因を体系的に整理し、駅における乗換環境の総合的評価手法を構築することを目的とした。分析の結果、乗換環境を規定する様々な要因においては、上下移動の利便性について重要度が最も高く、同一ホーム乗換などの上下移動を解消する施策の効果が極めて大きいことが明らかとなった。また、駅施設の改良が図られた場合のケーススタディの結果、施策別の改善効果を客観的かつ定量的に把握することができた.