2010 年 27 巻 p. 173-180
先進国・途上国ともに持続可能性の観点から環境負荷削減とモビリティの維持向上の両立が求められる中,本研究ではWBCSDが提案したEco-efficiencyを応用して都市交通システムの環境効率性評価モデルの構築を行う.構築するモデルはDEA(データ包絡分析法)を基本としており,都市交通システムの多様性をモデル内で考慮することができる点が特徴的である.また,モデル内で公共交通依存型都市,私的交通依存型都市,私的・公共交通調和型都市別にベンチマークを設定することで,算出される評価指標に実効性を持たせることを可能とした.