日本世代間交流学会誌
Online ISSN : 2758-5905
Print ISSN : 2185-7946
地域住民の居場所の継続年数による運営上の課題および多世代交流実施の比較
永嶺 仁美森田 久美子小林 美奈子青木 利江子山本 晴美大竹 文丸山 佳代保木 みか角田 紘子石井 佳代子佐々木 明子
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2022 年 11 巻 2 号 p. 11-20

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抄録

本稿は、居場所の継続年数の長所による運営上の課題と多世代交流実施の違いを比較し、継続年数ごとの課題への支援の在り方を検討した。地域の茶の間(新潟市)主催者に対し、自記式質問紙を配布し有効回答303件を分析対象とした。継続年数の長所は、「開設から3年未満(3年未満群)」「開設から3年以上(3年以上群)」の2群とし、運営上の課題の有無・課題内容(15項目)、多世代交流の実施有無をFisherの直接法にて分析した。運営上の課題内容では、3年未満群は「運営上のノウハウの不足」、3年以上群は「後継者の育成の課題」を選択した。自由記述の分析では両群ともに運営上の課題で【高齢化】【参加者の不足】【参加者の意識】【ノウハウの不足】等を抽出した。多世代交流の有無は両群に差はなく約3割で実施されていた。自由記述では両群で【実施への前向きさ】【実施開始の困難さ】を3年以上群で【交流効果】【継続実施の困難さ】を抽出した。

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© 2022 日本世代間交流学会
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