2005 年 10 巻 p. 175-182
高速道路のサービスエリア等休憩施設の駐車場には, アスファルト舗装を基本とし, 表層に高機能舗装用混合物の適用を試みている.しかし, 静荷重による塑性変形や油漏れによるカットバックおよびタイヤによる据え切りなどの損傷が発生する場合がある.これらの損傷に, 表層をセメント系舗装にすることで対応可能であると考えられる.そこで, 本研究では, 駐車場の表層にポーラスコンクリートを適用した場合の舗装構造を検討した.さらに, ポーラスコンクリートの配合設計において, 施工実態に基づく振動エネルギーを考慮した合理的な締固め方法を適用した.これらの結果より, 駐車場に適したポーラスコンクリートの強度およびその配合を見出し, 従来の車道用ポーラスコンクリートよりコストを低減できることを示した.