抄録
ポーラスアスファルト混合物の再生手法を確立することを目的に, 現在検討されているアスファルトの抽出回収を行わずに主にカンタブロ損失率を指標として行う配合設計法により再生ポーラスアスファルト混合物を作製し, 再生混合物の諸性状を調査するとともに, 配合設計法の改善策について検討した. その結果, 配合設計時であまり検討されなかったカンタブロ損失率以外の性状については, 満足な性状が得られない場合があることも分かった. さらに, 配合設計法の改善策について検討した結果, 比較的簡便に行える試験を追加することにより, 耐久性を考慮した配合設計が行える可能性があることが分かった.