舗装工学論文集
Online ISSN : 1884-8176
ISSN-L : 1884-8176
超臨界水を用いたアスファルト抽出試験に関する基礎検討
加納 陽輔秋葉 正一栗谷川 裕造河合 糺茲
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2005 年 10 巻 p. 249-256

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抄録
従来, アスファルトの抽出・回収試験には三塩化エタンが多く使用されてきたが, 人体や環境に対する安全性への配慮から, 1995年をもって全廃止されることとなった. このため, 各機関では植物系または石油系の代替溶剤が選定され, 近年では自動化の装置も実用されている. しかしながら, これらの代替方法については, 乾燥方法や廃液処理方法, 改質アスファルトへの適用等, 未だ多くの課題を残している. 本研究では, 安全性・簡便性・経済性の向上をはじめ, 所要時間の短縮や改質アスファルトへの適用を目標に, 超臨界水を用いた抽出試験に関する基礎的検討を試みた. この結果, 超臨界水の優れた抽出性能と高精度の骨材回収能力が認められ, 抽出試験としての適応性を示唆する成果が得られたのでこれを報告する.
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© 社団法人 土木学会
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