抄録
アスファルトコンクリート (アスコン) のせん断変形抵抗性は骨材粒度に依存している. アスコンにおける骨材粒子の位置関係は円形粒子の集合体でモデル化されるが, 本研究では, アスコンの骨材粒度をSMA骨子モデル, 粗粒stone-sand骨子モデル, 粗粒sand-stone骨子モデル, 細粒sand-stone骨子モデルの4タイプに分類して, それぞれの円形粒子集合体モデルを提案した. これらの骨材粒度モデルに対するダイレイタンシー特性値を比較することにより, アスコンのわだち掘れ評価が可能であることを示した. 各骨材粒度モデルが実際のアスファルト混合物に対して妥当であること, およびダイレイタンシー特性値がわだち掘れ評価に有効であることは一軸圧縮試験とホイールトラッキング試験を実施して確認した.