抄録
積雪寒冷地においてアスファルト舗装の理論的設計法の確立を目指し, 供用中の国道に多層弾性理論により設計した舗装断面を構築し現地調査を実施した. 現地調査では, 走行試験やFWD 試験を実施し, 舗装体に動的荷重を載荷し, 解析ひずみと実測ひずみの関係を検証した. 解析結果から, FWD 試験による動的載荷による解析ひずみは実測ひずみと比較的精度良く整合するが, 走行試験による解析ひずみは実測ひずみと比較し, ひずみが小さい傾向にあり, 載荷時間の影響が一要因であることが明らかになった. そのため, 弾性係数の補正方法を検討した.