舗装工学論文集
Online ISSN : 1884-8176
ISSN-L : 1884-8176
コンパクショングラウチングによる舗装支持性能の増強効果とその構造評価に関する検討
尾本 志展根本 信行
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1998 年 3 巻 p. 165-174

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抄録

既設アスファルト舗装の路床を強化することは, 修繕後の舗装寿命を延ばすうえで有効である. しかし, 従来工法では, 大規模な打換えを要するため, 舗装発生材の処分や沿道環境の悪化等が少なからず問題となる. そこで, 本研究は, コンパクショングラウチング工法を利用した新しい現位置路床強化工法を考え, 試験舗装での現場実験とFEM解析による構造評価とにより, 舗装支持性能の増強効果と当該構造評価の妥当性について検討した. その結果, 実験対象とした火山灰質砂路床の場合, 本工法により既設舗装の支持性能を新設時と同等以上にまで高めることが期待できることを確認した. また, 当該構造評価の妥当性も明らかとなり, これにより路床改良形式を設計することが可能になると判断された.

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