抄録
空港アスファルト舗装では, 総重量が400tfにも及ぶ大型ジェット機の脚荷重を支持する必要があり, 塑性流動の抵抗性に優れた舗装体の構築が重要となる. このような舗装体には, 耐流動性の高いアスファルト混合物を表・基層に使用することが有効であり, 道路舗装では大粒径アスファルト混合物を活用する工法が検討されている. 本研究では, 骨材の最大粒径が25mm以上の大粒径アスファルト混合物を空港アスファルト舗装の表. 基層に適用できるかどうか検討するために, その基本的性状を室内試験と屋外の試験舗装に対する試験によって評価した. 試験舗装では, 舗設状況と仕上がり具合を確認すると共に, 実物規模の荷重車による走行試験, および切取り供試体による各種試験を実施して主に耐久性について検討した.