抄録
本研究では, 空港舗装上を走行する航空機の操縦安全性, 走行快適性を確保するために, 誘導路ならびに滑走路を走行する航空機の鉛直加速度に着目した空港舗装の平坦性評価基準について検討した. 誘導路と滑走路を走行する航空機の応答特性と路面の平坦性の関係を明らかにして, それに基づいて, 航空機の応答を考慮した平坦性評価基準として, 航空機に生じる代表鉛直加速度が±0.4g以下となるような許容凹凸量を得た. また, 国内主要空港の滑走路において三ヵ年にわたり測定した縦断プロファイルデータを用いて, 路面の凹凸量による空港舗装の平坦性評価手法の妥当性について検討した.