2012 年 15 巻 Suppl 号 p. Suppl_50-Suppl_51
性成熟後のイヌに、去勢または不妊手術をすると、骨密度が低下することが知られている。一方、卵黄加水分解物(ボーンペップ:以下 BP )は、骨代謝を改善することが知られている。そこで、4-8 ヵ月齢で去勢したイヌに、2mg/kg 体重の BP 添加フードを 6 ヶ月間給餌したところ、骨形成マーカーである血清骨型アルカリフォスファターゼ(以下 BAP )が、BP 無添加フードに比較して有意に高値となった。これらの結果は、BP が去勢後のイヌの骨代謝を改善する可能性を示唆するものであった。