ペット栄養学会誌
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CLAまたはLAを与えた母マウスとその乳仔における皮膚LTB4含量
及川 大地山崎 康子津山 翔一郎古瀬 充宏
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2007 年 10 巻 1 号 p. 1-7

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抄録

妊娠期の母親が摂取した共役リノール酸(CLA)またはリノール酸(LA)が,授乳期の母親または乳仔の皮膚ロイコトリエンB4(LTB4)含量に影響を及ぼすかについてマウスを用いて検証した,8週齢の雌マウスを3群に分け,それぞれに市販飼料,LA1%添加飼料,CLA1%添加飼料を交配前から出産後2週まで与えた。生後0,1および2週の乳仔の皮膚と産後2週目の母マウスの皮膚を採取し,皮膚のLTB4含量を測定した。その結果,母マウスと0 および1週齢の乳仔の皮膚LTB4含量に各飼料の影響がみられなかった。一方,2週齢の乳仔において,対照群よりLA群のLTB4含量は有意に高かったが,CLA群とLA群との間に有意な差は認められなかった。結論として,LAの経口摂取は乳仔の皮膚LTB4含量を高めることが明らかになった。

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