2001 年 4 巻 Supplement 号 p. 27-28
近年,ペットとして人気が高いフェレットの栄養要求量は未だ明らかにされていない。そこで,本研究ではフェレットの栄養学的な特性を調べるために,1)嗜好性の高い蛋白源の検討,2)嗜好性の高い粗蛋白質含量の検討,3)嗜好性の高かった粗蛋白質含量の飼料における見かけの消化率の測定を行った。その結果,1)ミートミール,チキンミール,魚粉,大豆粕を蛋白源とした飼料のうち,ミートミールが最も好まれた。2)ミートミールを主蛋白源として粗蛋白質を5段階に設定した飼料のうち,粗蛋白質30%の飼料が最も好まれた。3)その飼料の,粗蛋白質,粗脂肪,可溶性無窒素物の見かけの消化率は,ネコ・イヌと同等かそれ以上で高かった。アミノ酸の消化率は,粗蛋白質と同様に高かった。