ペット栄養学会誌
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モルモットにおける飼料の選択性
土橋 絵理子大串 淳古瀬 充宏
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2002 年 5 巻 1 号 p. 10-15

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抄録
モルモットにおける飼料の嗜好性を様々な観点から検討した。粉餌とサイズの異なる3つのペレット間の選択性を調べたところ,モルモットは粉餌に比してペレットを好むがペレットの大きさははっきりと識別できなかった。次に匂いの嗜好性テストを,市販モルモット用ペレット飼料,キャベツ,レタス,ナシおよび煮干しの間で行ったところ,市販モルモット用ペレット飼料に対し強い興味を示した。市販モルモット用ペレット飼料を除く4品目について食選択性を検討したところ,煮干しを最も好んで食べた。アスコルビン酸(ビタミンC)に対する嗜好性を,アスコルビン酸欠乏飼料ならびにアスコルビン酸添加飼料(0.5または1mg/g飼料)の間で調査したが,モルモットはアスコルビン酸添加飼料に対する強い選択性を示さなかった,色に対する嗜好性を確認するために,白色と緑色の飼料で比較したが明らかな差は見いだされなかった。
以上の結果より,モルモットには味や匂いに対する嗜好性が一部存在するものと推察された。
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