抄録
本試験ではミニチュアブタの飼育管理の省力化と過肥を防止する方法の一つとして難消化性繊維の不消化物の含有量の高いビートパルプを飼料原料として用いた場合の消化率に及ぼす影響について知ることを目的として行った。供試ブタはポットベリー種(ベトナム系)去勢4頭(150日齢)を用いた。代謝ケージに単飼し,消化試験は2回に分けて行った。1回目は市販飼料を給与し,2回目は市販飼料を基礎飼料90%に対してビートパルプを10%配合した飼料を用いて,全糞採取法(3日間予備飼育,7日間本試験)に従って行ったところ,飼料摂取量,排泄糞量,一般成分消化率に有意差は認められなかった。