消化器心身医学
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総説
ストレス関連ペプチドの消化管機能制御について―脳‐腸相関の観点から―
大野 志乃魯 昭輝落合 光子高山 清茂屋嘉比 康治
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2013 年 20 巻 1 号 p. 10-13

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抄録
機能性胃腸症(Functional Dyspepsia,以下FD)では患者が訴える上腹部消化器症状は様々な形で表現される。現在,FDの病態として重要視されているのが胃・十二指腸の運動異常である。胃の適応性弛緩障害,早期胃排出亢進,胃排出の遅延などがFDの病態としてあげられる。また,FDにおいてはストレスホルモンの分泌によりグレリン(Ghrelin)分泌に影響を与え,食欲低下,FD症状の発症を引き起こすことが考えられている。ストレスにより視床下部のCRFcorticotropin releasing factor またはcorticotropin releasing hormone)関連ペプチドが増加することが知られておりCRFFDの病態における役割についてCRF受容体agonist であるウロコルチン1UCN1)をラット脳室内投与し,食欲の変化とGhrelinの動態,さらに受容体subtype,中枢神経における伝達機序について検討し,FDの病態における役割について脳―腸相関の観点から考察した
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© 2013 消化器心身医学研究会
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