抄録
環境変化ストレスにともなう摂食低下の機序を明らかにするため,6週齢のC57BL/6J雄性マウスに新奇環境ストレスを負荷し,ストレス応答,セロトニン(5-HT)1B/2C受容体,メラノコルチン4(MC4)受容体およびグレリンの関係について検討した。新奇環境ストレスでは,血清コルチコステロンが増加し,血漿アシルグレリンおよび摂食量が低下した。グレリンの投与は摂食量を回復させ,CRF1受容体拮抗薬(NBI27914),5-HT1B受容体拮抗剤(SB224289),5-HT2C受容体拮抗剤(SB242084),メラノコルチン4受容体拮抗剤(HS014)は血漿アシルグレリンの低下を抑制し,摂食量を回復させた。新奇環境ストレスでは,CRF1受容体活性化に引き続いて5-HT1B/2C-MC4システムが活性化され,血漿アシルグレリンが低下すると考えられた。