くすりと糖尿病
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原著論文
薬学部におけるインスリン自己注射体験型実習の教育効果
宮下 しずか朝倉 俊成阿部 学山田 徹長井 一彦原 栄子丸山 歩
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ジャーナル 認証あり

2015 年 4 巻 1 号 p. 77-83

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抄録
薬学部では,より質の高い薬剤師を養成するための医療人教育として,コミュニケーション能力の向上や,患者心理を理解し,考慮した臨床能力の構築を目的とした学習が行われている.新潟薬科大学薬学部では,4年次の臨床実務事前学習において,糖尿病療養指導士(CDE)を講師とした「インスリン自己注射」と「不自由体験」の体験型実習を実施している.糖尿病領域における体験型実習が薬学生教育に与える効果を検証するため,当該実習の受講学生を対象に,実習の前後でアンケート調査を行った.その結果,インスリン自己注射に関しては,難易度,痛み,恐怖といった項目に対する評価が,実習後有意に緩和する傾向がみられた.また,視覚障害を想定した不自由体験実習として,閉眼下での自己注射操作を行ったところ,注射部位への穿刺という項目で,実習後有意に難しいとする評価が増加したことから,体験型実習が学生の気づきを促すのに有効であったことを示す結果が得られた.糖尿病領域における体験型実習は,薬学生がインスリン自己注射の基本的事項を習得すると共に,患者の障害や心理に対する理解を深める点においても有効であると考える.
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© 2015 一般社団法人日本くすりと糖尿病学会
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