抄録
現在、インドネシア人とフィリピン人看護師を候補者として受け入れている。しかしながら、自国で看護師としての実績がある外国人が来日しても、日本ではすぐに看護師として働くことはできない。日本語で実施される国家試験に合格できない等、実際に看護師として働いている外国人は非常に少なく制度は破たん寸前である。本稿では、外国人看護師の現状を見ていくとともに、問題点について検討した。外国人看護師の受け入れに関する問題点として、「合格率が低すぎる点」、「3年間しか滞在できない点」が挙げられる。また、日本における医療労働者の不足の現状についても検討し、日本の看護師は絶対的に不足していることを示した。