Journal of Pesticide Science
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体内動態の種差に起因するプロシミドンの発生毒性はヒトでは発現しない
冨ヶ原 祥隆 樽井 弘和松井 正義黒澤 元宏川村 聡磯部 直彦
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2018 年 43 巻 2 号 p. 114-123

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抄録

殺菌剤プロシミドン(Sumilex®)の安全性評価のため実施した発生毒性試験の結果,サルおよびウサギでは認められなかった発生毒性が,ラットにおいて認められた.本毒性がヒトで発現するか否かを明らかにするため,血漿を用いたin vitro タンパク結合性試験,肝臓S9画分および肝細胞を用いたin vitro代謝反応試験,ヒト肝細胞を移植したキメラマウスを用いた代謝・排泄試験を実施した.これら試験の結果,ヒトにおけるプロシミドンのタンパク結合・代謝・排泄プロファイルは,サルとウサギのプロファイルに類似しており,ラットとは異なることが明らかとなった.本結果および以前の結果から判断して,プロシミドンによるヒトでの発生毒性発現の可能性は極めて低いと考えられた.

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© 2018 日本農薬学会
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