Journal of Pesticide Science
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小型堆肥化装置を用いた堆肥化過程における除草剤クロピラリドの動態
江波戸 宗大上垣 隆一須藤 まどか
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論文ID: D14-107

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抄録

環境における難分解性のため,堆肥に混入している除草剤クロピラリドが世界中で問題になっている.乳牛の糞9 kgと粉砕した麦幹3 kgをよく混ぜ,その3 kgずつに,クロピラリド溶液を0, 6.7, 20 mg/kgになるまで添加した.堆肥化過程におけるクロピラリドの消長を理解するため,それらを小規模堆肥化装置で77日間に渡り堆肥化した.堆肥を切り返す時に合わせて,堆肥化サンプルを7, 13, 18, 25, 32, 42, 57, 77日目に採取した.クロピラリドは一次発酵中に堆肥に濃縮し,二次発酵中にゆっくりと分解した.堆肥化過程でクロピラリドは溶出しやすく,クロピラリドが混入している可能性のある堆肥原料については堆肥化中における排水を管理する必要がある.

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© 2015 Pesticide Science Society of Japan
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