Journal of Pesticide Science
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土壌中の有機化学物質の作物による吸収・移行性における種間差異
並木 小百合大谷 卓元木 裕清家 伸康岩船 敬
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論文ID: D17-088

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抄録
16種の植物種で12種の異なる有機化学物質の土壌からの作物吸収・移行性に関する実験を行い,吸収・移行性の種差を決定した.その結果,それぞれの有機化学物質の根部中濃度および茎葉部中濃度には2–10倍程度の植物種間差がみられた.また,根部濃度因子は概ねlog KOWの増加に従い指数関数的に増加しており,このように化合物の根部濃度因子の値はlog KOWと関連付けられたため,ある程度根部濃度を予測することが可能であるかもしてない.茎葉部濃度に関しては,茎葉部-根部濃度比はlog KOWの増加に従い減少したが,茎葉部濃度因子とlog KOWとの間には明確な関係は認められず,植物種間で変動した.
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© 2018 Pesticide Science Society of Japan
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