Journal of Pesticide Science
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m-クマル酸は糖尿病ラットの網膜における非触媒的タンパク質グリコシル化を弱める
Moselhy Said SalamaRazvi Syed ShoebALshibili Fawzia A.Kuerban AbudukadeerHasan Mohammed NihalBalamash Khadijah SaeedHuwait Etimad AAbdulaal Wesam HAl-Ghamdi Maryam A.Kumosani Taha A.Abulnaja Khalid OmarAl-Malki Abdulrahman L.Asami TadaoIsmail Iman M.
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論文ID: D17-091

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抄録

糖尿病ラットの網膜におけるタンパク質のグリコシル化に対するm-クマル酸の阻害効果を検討した.雄ラットをグループI(正常対照)とグループII(糖尿病区)に分けた.グループIIをさらにIIa(糖尿病ラットでの対照区)とIIb(m-クマル酸150 mg/kg/dayを経口投与),IIc(m-クマル酸を300 mg/kg/dayを経口投与),IId(陽性対照区:インスリン10 units/kg/dayを投与(投与法注射?))に分けた.この処理を6週間続けて得られた結果から,m-クマル酸がグルコースおよび糖化ヘモグロビンレベルを低下させ,グルコースに由来する糖化生成物の形成を減少させることが示唆された.したがって,m-クマル酸は高血糖,および抗酸化活性の有害な影響から組織を保護した.結論として,m-クマル酸は,糖尿病モデルにおける網膜症の発症および進行の予防薬の候補になると考えられる.

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