1985 年 10 巻 2 号 p. 179-185
α-シアノベンジル3-(2,2-ジクロルビニル)-2,2-ジメチルシクロプロパンカルボキシレートのベンジル基の3位に種々の置換基を持つ化合物の構造活性相関を, 物理化学的パラメータと回帰分析を用い解析した. 共力剤添加, 無添加状態で得られたイエバエ成虫に対するノックダウン活性の大きさの変化は, 3位置換基の疎水性, 立体的かさ高さおよび位置特異的な電子的効果と関係づけられる. 共力剤無添加状態では, ノックダウン活性の変化は致死活性の変化と疎水性により関係づけられる. 一方, 共力剤添加状態では, ノックダウン活性の変化は致死活性の変化により良好に関係づけられる.