1986 年 11 巻 3 号 p. 427-432
除草剤イソウロンを還元的に分解する細菌を土壌環流液より分離した. この細菌を5%酵母エキス培地で静置培養するとイソウロンは約1週間で完全に分解され, 1-(1-amino-4,4-dimethyl-3-oxo-1-pentenyl)-3,3-dimethylurea に変換された. この細菌は生化学的性状から Pseudomonas putida と同定された,この菌は curing test および plasmid 抽出実験により plasmid を有していないものと推定された. この菌はイソウロン関連化合物である 3-(5-tert-butyl-3-isoxazolyl)-1-methylurea を還元して 1-(1-amino-4,4-dimethyl-3-oxo-1-pentenyl)-3-methylurea にした. 3-(5-tert-Butyl-isoxazolyl)urea および 5-tert-butyl-3-aminoisoxazole もわずかに分解されたが, 分解物は確認できなかった.