Journal of Pesticide Science
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N-tert-Butyl-N′-(4-ethylbenzoyl)-3,5-dimethylbenzohydrazide の3 5-dimethylbenzoyl 部分を変換した誘導体の合成と殺虫活性
沢田 善宏中川 春美塚本 芳久矢内 利明横井 進二柳 幹夫渡部 哲夫
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2002 年 27 巻 4 号 p. 365-373

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抄録

20-ヒドロキシエクダイソンテンプレートとの平面構造の重ね合わせモデルから, エクダイソンアゴニストであるN′-benzoyl-N-tert-butylbenzohydrazide 類のひとつRH-5992の3,5-dimethylbenzoyl 部分を変換した化合物を合成し, そのハスモンヨトウ3齢幼虫に対する殺虫活性を調べた. 3,5-Dimethylbenzoyl 基のベンゼン環を還元したもの, 3位のメチル基を変換したものおよび3, 4位でヘテロ環を形成させたものをそれぞれ合成した. ベンゼン環の還元では還元が進むにつれて活性が低下消失した. 3位をフルオロメチル基やジフルオロメチル基としたものは比較的高い殺虫活性を保持したが, 3位のメチル基を酸化したものや, 大きな置換基を導入したものの殺虫活性はほとんどなかった. 3,5-dimethylbenzoyl 部分を含酸素縮合ヘテロ環へ変換した化合物は, ほとんど殺虫活性を示さなかった.

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© 日本農薬学会
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