1984 年 9 巻 3 号 p. 481-487
ハスモンヨトウ4齢幼虫における7種のピレスロイド (フェノトリン, サイフェノトリン, ペルメトリン, サイペルメトリン, S-5439, フェンバレレート, フェンプロパスリン) の局所施用毒性および注射毒性を調べた. 処理24および48時間後のピレスロイド類の毒性は, 対照に用いたフェニトロチオンやリンデンに比べ, 少なくとも4.5倍以上, 大部分の場合20倍以上であった. フェノトリン, サイフェノトリンの場合を除き, 注射24時間後のLD50値は局所施用によるLD50値は小さかった. α-シアン置換による殺虫力の変化に一定の傾向はなかった. 殺虫力は次のような順であった. フェンプロパスリン>>ペルメトリン>サイペルメトリン>サイフェノトリン>フェンバレレート>S-5439=フェノトリン>フェニトロチオン>リンデン.