ヒューマンファクターズ
Online ISSN : 2186-2389
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ISSN-L : 1349-4910
研究論文
電車内における不審者出現時の乗客の危険度認識と初期行動に関する基礎的検討
藤道 宗人, 村越 暁子, 菊地 史倫, 増田 貴之, 佐藤 文紀
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キーワード: 鉄道, 傷害事件, 避難, 初期行動
ジャーナル オープンアクセス

2026 年 31 巻 1 号 論文ID: 0001

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抄録
本研究では、電車内に不審者が出現した際の乗客の危険度認識および取りうる初期行動を明らかにするため、Web調査を実施した。「刃物を取り出した」など不審者の行動に関する4つの場面を設定し、「不審者からの距離」(近・中・遠)および乗客の「姿勢」(立位・座位)の各条件下における危険度認識と初期行動を回答させた。450名の回答データを分析した結果、いずれの条件でも不審者が乗客の方向に移動する場面では半数以上が「かなり危険」と回答し、その移動方向が危険度認識に影響する可能性が示された。また、「姿勢」および場面によらず、不審者からの距離が遠くなるほど「かなり危険」と認識する回答の割合は減少したが、「危険」と認識する回答の割合は高かった。初期行動では、条件および場面によらず避難を開始する行動が多く選択された一方、不審者からの距離が遠く、かつ非常通報ボタンに近い位置にいる場合では非常通報ボタンを押すために探す行動が多く選択された。
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