Journal of the Japan Petroleum Institute
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一般論文
リン化ロジウム触媒の活性点形成と水素化脱硫活性に与える担体の影響
神田 康晴中田 圭輔天満 千智杉岡 正敏上道 芳夫
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2012 年 55 巻 2 号 p. 108-119

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抄録
リン化ロジウム(Rh2P)触媒の活性点形成とその水素化脱硫(HDS)活性に対する担体の影響について検討した。担体には金属酸化物(MOx: SiO2,Al2O3,TiO2,MgOおよびZrO2)を用いた。いずれの担体の場合でも担持ロジウム-リン(Rh–P)触媒を水素還元するとRh2Pが生成した。一方,Rh2Pの生成温度は担体により異なった。このRh–P触媒のHDS活性は還元温度によって大きく変化した。最適な温度で還元したRh–P/MOx触媒のHDS活性の序列はSiO2~TiO2~Al2O3>MgO>ZrO2となった。また,還元温度を上昇させるとRh–P/MOx触媒のTOFは増加し,これはRh2Pが生成したためであることが分かった。Rh–P/MOx触媒のTOFの序列はTiO2>ZrO2>Al2O3>SiO2>MgOとなり,これはチオフェン転化率の序列とは一致しなかった。Rh–P/TiO2触媒が高いTOFを示した原因としては,部分的に硫化されたTiO2の生成が挙げられる。一方,Rh–P/MgO触媒のTOFが低かったのは,MgOは塩基性担体であり耐硫黄性が低かったためと考えられる。
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© 2012 公益社団法人石油学会
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