Journal of the Japan Petroleum Institute
Online ISSN : 1349-273X
Print ISSN : 1346-8804
ISSN-L : 1346-8804
一般論文
パーム脂肪酸蒸留物の選択的水素化処理硫化Mo系触媒における助触媒効果および担体の役割
金 基訓, 川野 優生, 檜貝 大輔, Xiaofan HOU, Mingming PENG, 銭 衛華
著者情報
ジャーナル フリー
電子付録

2022 年 65 巻 1 号 p. 18-26

詳細
抄録

異なるCo/Moモル比を持つCoMo/Al2O3触媒およびAl2O3に異なる量のTiO2をコーティングした担体を用いて,CoMo/TiO2–Al2O3触媒を調製した。これらの触媒を用いたパーム脂肪酸蒸留物(PFAD)の水素化処理反応を行い,Co/Moモル比とTiO2コーティング量の水素化脱酸素反応(HDO)および脱炭酸/脱カルボニル化反応(DCO)に及ぼす影響を検討した。触媒解析には,BET,XRF,NOパルス吸着法とH2-TPRを用いた。Co/Moモル比が0.05ではn-C16およびn-C18の収率が最大になったが,それより高いCo/Moモル比ではn-C15およびn-C17の収率が上昇した。この結果から触媒上のCoMoS層がHDOとDCOの両方の活性を持つことが分かった。全ての触媒の中で,CoMo(0.05)/Ti(20)–Alが最も高いn-C16とn-C18の収率を示した。これらの結果から,Al2O3上にTiO2を添加することで形成されたTiMoS相は,HDO反応を促進するが,異性化およびクラッキング活性を持たないことが示唆された。

Fullsize Image
著者関連情報
© 2022 公益社団法人石油学会
前の記事 次の記事
feedback
Top