2022 年 65 巻 1 号 p. 18-26
異なるCo/Moモル比を持つCoMo/Al2O3触媒およびAl2O3に異なる量のTiO2をコーティングした担体を用いて,CoMo/TiO2–Al2O3触媒を調製した。これらの触媒を用いたパーム脂肪酸蒸留物(PFAD)の水素化処理反応を行い,Co/Moモル比とTiO2コーティング量の水素化脱酸素反応(HDO)および脱炭酸/脱カルボニル化反応(DCO)に及ぼす影響を検討した。触媒解析には,BET,XRF,NOパルス吸着法とH2-TPRを用いた。Co/Moモル比が0.05ではn-C16およびn-C18の収率が最大になったが,それより高いCo/Moモル比ではn-C15およびn-C17の収率が上昇した。この結果から触媒上のCoMoS層がHDOとDCOの両方の活性を持つことが分かった。全ての触媒の中で,CoMo(0.05)/Ti(20)–Alが最も高いn-C16とn-C18の収率を示した。これらの結果から,Al2O3上にTiO2を添加することで形成されたTiMoS相は,HDO反応を促進するが,異性化およびクラッキング活性を持たないことが示唆された。