石油学会誌
Print ISSN : 0582-4664
COMに関する研究 (第2報)
COMの安定性に及ぼす添加物の影響 (I)
竹下 寿雄前田 滋今吉 盛男満尾 良弘徳村 宏
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1982 年 25 巻 6 号 p. 389-397

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抄録

200メッシュ通過80%, 120~200メッシュ20%程度の石炭と, アラビアンライト蒸留残さ油から, 同量程度の混合比でCOMを製造する場合の, 添加剤, 水分, 炭種の影響について研究した。太平洋炭を用いた実験で, 添加剤としてはソフト型のドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムほか3種の界面活性剤が有効であること, 水分は4%のものが安定性が一番大きいという知見を得た。上記添加剤0.1%と水分4%を用いて各地産の石炭と重質油からCOMを製造して安定性を試験した結果, 太平洋, 幌内, 三池, 産地不詳豪州, ビグベン, サウスブラックウォーター, キャンモアの各石炭および石油コークスから安定なCOMを製造することができた。

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