抄録
石炭液化油中質油留分を7種類の石油系軽油留分あるいはn-ウンデカンと混合したときに生成するスラッジの量と液化油混合比の関係について検討した結果, 石油系軽油留分の種類が異なるとスラッジ生成率は異なるが, 最大のスラッジ生成率を示す液化油の混合比はいずれの軽油留分あるいはn-ウンデカンでも30vol%と一定であった。石油系軽油留分中の飽和分含有量 (FIA 分析による) とスラッジ生成率の間には良好な相関関係が認められ, 飽和分含有量の増加に伴ってスラッジ生成率が増加することが明らかになった。