石油学会誌
Print ISSN : 0582-4664
残さ油接触分解反応モデル
高塚 透佐藤 周三盛本 康之橋本 英夫
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1984 年 27 巻 6 号 p. 533-540

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抄録

残さ油接触分解は最近の原料油の重質化に伴い, 重質油分解技術として重要な地位を占めつつある。従って, その評価, 解析に必要な反応モデルの確立が希求されている。接触分解反応モデルは, 既に Weekman らによって Three Lumps Model が提案されているが, これを残さ油分解向けに発展させ, 触媒の活性劣化をも考慮した Six Lumps Model (VR/CSO, VGO/HCO, LCO, Gasoline, Gas および Coke) を開発した。また, 反応器は多段完全混合槽列モデルによって表現した。その結果, 操作条件であるWHSV, Catalyst/Oil, 反応温度および反応器の逆混合特性などを与えて, 複雑な残さ油接触分解反応をシミュレートすることが可能となった。

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