tert-Carboxylic Acids Analyzed with 13C-NMR" /> Cu(CO)<sub>n</sub><sup>+</sup>-H<sub>2</sub>SO<sub>4</sub>-H<sub>3</sub>PO<sub>4</sub>-H<sub>2</sub>O触媒による低圧コッホ反応 (第7報)
石油学会誌
Print ISSN : 0582-4664
Cu(CO)n+-H2SO4-H3PO4-H2O触媒による低圧コッホ反応 (第7報)
13C-NMRによる分岐三級カルボン酸の分岐度の測定
川崎 宏中本 好一加藤 正山田 侃
著者情報
ジャーナル フリー

1994 年 37 巻 5 号 p. 543-546

詳細
抄録

分岐三級ノナン酸および分岐三級トリデカン酸はCu(CO)n+-H2SO4-H3PO4-H2O系触媒を用いた分岐オクテン, 分岐ドデセンの低圧コッホ反応により製造される。著者らはアルキル分岐の指標「分岐数n」を定義した。nはモノカルボン酸がその鎖状飽和アルキル基に幾つの分岐を有するかを意味する。13C-NMRを用いて実測した結果, ジイソブチレン, ブテンダイマーから得られる分岐三級ノナン酸のnはそれぞれ3.9, 3.3, ブテントリマーから得られる分岐三級トリデカン酸のnは5.1であり, 市販の三級カルボン酸よりも分岐の多いアルキル基を有することが確認された。

著者関連情報
© 公益社団法人石油学会
前の記事 次の記事
feedback
Top