tert-Carboxylic Acids Analyzed with 13C-NMR" />
1994 年 37 巻 5 号 p. 543-546
分岐三級ノナン酸および分岐三級トリデカン酸はCu(CO)n+-H2SO4-H3PO4-H2O系触媒を用いた分岐オクテン, 分岐ドデセンの低圧コッホ反応により製造される。著者らはアルキル分岐の指標「分岐数n」を定義した。nはモノカルボン酸がその鎖状飽和アルキル基に幾つの分岐を有するかを意味する。13C-NMRを用いて実測した結果, ジイソブチレン, ブテンダイマーから得られる分岐三級ノナン酸のnはそれぞれ3.9, 3.3, ブテントリマーから得られる分岐三級トリデカン酸のnは5.1であり, 市販の三級カルボン酸よりも分岐の多いアルキル基を有することが確認された。