Journal of the Japan Petroleum Institute
Online ISSN : 1349-273X
Print ISSN : 1346-8804
ISSN-L : 1346-8804
NO選択還元活性に対するアルミナと銀担持触媒の物理混合効果
神力 学羽田 政明金田一 嘉昭長尾 幸徳佐藤 一仁吉成 知博濱田 秀昭
著者情報
ジャーナル フリー

2002 年 45 巻 6 号 p. 368-374

詳細
抄録

アルミナとAg/SiO2を物理的に混合した触媒を用いて, プロペンによるNO選択還元反応について検討したところ, それぞれの単独触媒よりもNO還元活性が向上することがわかった。その原因を調べたところ, 物理混合による活性向上効果は, 反応中にAg/SiO2からアルミナへ銀が移動して生成したAg/Al2O3によるものであることが明らかとなった。銀の移動は酸素雰囲気下でのみ進行し, 水蒸気の共存によりこの移動が促進された。デカン還元剤によるNO選択還元においても, プロペン還元剤の場合と同様の物理混合効果が認められた。

著者関連情報
© 公益社団法人石油学会
前の記事 次の記事
feedback
Top