2020 年 65 巻 1 号 p. 27-30
クラリベイト・アナリティクスの知的財産情報事業部門の前身であるDerwent社の創成期にMonty Hyamsが産み出した製品とその時代背景について述べる。HyamsはいかにDerwent社をたちあげ,特許の抄録および索引を作っていったのか。世界特許索引を初めて出版するまでの主導権交渉など,WIPOや特許発行機関との交渉の記録がMonty Hyams Archivesに資料として残されている。日本のユーザー協議会は,早い時期から製品サービスの会員となり,HyamsおよびDerwent社に向けてデータ収録の改善を求める動きが活発であった。