2006 年 51 巻 4 号 p. 250-255
東京大学情報基盤センター図書館電子化部門が提供する, インターネット学術情報インデックスの構築・運用を通じて得られた知見をもとに, インターネット上のオープン・アクセス情報について, その特徴と課題について検討した。その結果, オープン・アクセス情報としての学術情報を収集する際には, それを探索する手法と同時に, その内容を判断するための研究者的な視点や主題知識が求められることがわかった。また, それらをデータベースに登録するにあたっては, 情報の単位やそのあいまいさへの規則等による対応, バージョン管理などの課題が確認された。また, データメンテナンスの際も, 情報の可変性という特徴からさまざまな場面を想定した方法が求められることが明らかとなった。