薬学図書館
Online ISSN : 2186-070X
Print ISSN : 0386-2062
ISSN-L : 0386-2062
薬学6年制教育における医薬品情報学教育
薬系大学に対するアンケート調査結果から
望月 眞弓
著者情報
ジャーナル フリー

2007 年 52 巻 2 号 p. 86-91

詳細
抄録

薬学6年制教育の開始の年にあたって, 今後の医薬品情報学に関する教育の方向性を検討するために, 医薬品情報学に関する教育の現状を調査した。医薬品情報学の講義については, 平成10年の調査時にも92%の大学が実施していたが, 今回も新設校で未定の1大学を除き, ほぼ100%の大学が実施する予定であった。しかし, 実習・演習については80%の大学が実施予定と答えるにとどまった。今回の調査が6年制教育がスタートした年の5月の調査であり, 学年進行で2年生以降に実施される科目の詳細については未定の大学も多かったため, このような結果になったものと考える。実習・演習は, 日本薬学会の「薬学教育モデル・コアカリキュラム」の到達目標の「技能」に関する部分が相当するが, これらを到達するに足る書籍やデータベース類の整備についてはまだ十分とは言えない結果であった。また, 実習・演習の指導者に図書館員の方の参加がないことも課題の1つであった。

著者関連情報
© 日本薬学図書館協議会
次の記事
feedback
Top