日本泌尿器科学会雑誌
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症例報告
陰囊水腫を契機に診断された原発性精巣上体腺癌の1例
占部 文彦木村 高弘柳澤 孝文田代 康次郎三木 淳中野 雅貴岸本 幸一頴川 晋
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2016 年 107 巻 3 号 p. 193-197

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抄録

72歳男性.主訴は左陰囊腫大.2カ月前より陰囊腫大を認め,当科初診.陰囊水腫の診断で穿刺吸引を施行するも短期間で陰囊水の貯留を認めた.触診,超音波検査,MRI検査から精巣上体腫瘍が疑われた.高位精巣摘除術を施行し,病理診断は腺癌であった.画像検査にてその他の原発を疑う所見はなく,原発性精巣上体腺癌と診断した.術後10カ月経過し,明らかな転移を疑う所見は認めていない.

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© 2016 一般社団法人 日本泌尿器科学会
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