2025 年 36 巻 1 号 p. 60-66
Guillain-Barré症候群 ( GBS ) は左右対称の四肢筋力低下を特徴とするが,発症初期に左右非対称な症状を示す場合 ( asymmetrical/multifocal-GBS : A/M-GBS ) がある。A/M-GBSを認識することは鑑別上重要である。本稿ではA/M-GBSの既報告例を概説し,自験A/M-GBS例を臨床的,免疫学的に解析した。自験例のA/M-GBSは既報より高頻度で ( 11% ) ,先行感染症状をもつ割合が高く ( 91% ) ,軸索型GBS関連の糖脂質抗体が高頻度 ( 87% ) に陽性だった。左右非対称の理由として,過使用で生じた血液末梢神経関門の脆弱部位を糖脂質抗体が攻撃する機序を考えた。