主催: 一般社団法人日本物理学会
会議名: 2016年度日本物理学会秋季大会
開催日: 2016/09/13 - 2016/09/24
本研究ではボウル型共役分子であるスマネン分子について、分子レベルでの表面吸着構造解析とその動的制御を目的とした。Au(111)基板上にスマネン分子を溶液塗布することで分子膜を作製し、STMを用いて評価した。スマネン分子は自己集積化した単分子膜を形成することが分かった。明るい分子と暗い分子の2種類の分子が観測され、”Bowl-up”と”Bowl-down”の2種類の吸着構造に帰属できた。また、STM探針を近づけることでボウル分子特有の動的反転を誘起できることも明らかにした。